2016.3.31
不動産は売り時をしっかりつかむことで、よりよい価格で売ることができ、自分の儲けを増やすことができます。
しかし投資家の皆さんもご存知の通り、不動産の価格は時と場合によって変化するものです。そのため、適正な売り時を正確にはかることはなかなか難しいものでもあります。
今回は、不動産の良い売り時を見分ける、そのポイントをご紹介していきます。
自分の保有する不動産物件の状態に関わらず、全ての不動産物件が日本国内の景気動向の影響を大きく受けます。
ゆえに、売却を考えているときの日本経済が景気循環の中のどの辺りに位置するのかということを把握しておくことが非常に大事です。
しかし、自分は経済の知識がない、または乏しいからそういったことはよく分からないと思われている不動産投資家の方もいらっしゃるかもしれません。
まずは、東証株価指数と東証REIT指数の動きを見ることを欠かさないことが重要です。「東証株価指数」を日本経済の先行指数、「東証REIT指数」を不動産市場の先行指数と考えてみるのもよいでしょう。
一般的には、景気が良い時はこれらの2つの指数は上昇傾向にあり、不動産の現物価格も上昇する傾向があります。
一方で景気が悪化すると、2つの指数は下落傾向に転じ、不動産の現物価格も下落していく傾向にあります。
これらの指数をこまめにチェックすることで日本の景気動向の大枠をつかめるのではないかと思います。
したがってこれら2つの指数が上昇傾向にある時に、物件の売却を考える一つの目安とすることもできます。
物件を購入する際は、「住みたい」と思うような要素を多く有している物件を購入するはずです。
買主のニーズに応えるためには、今ある物件を改修等によりアップデートし、買主が「欲しい」と思うような要素を加えることが必要です。
それができない、または売却したほうが良いのであれば違う物件に乗り換えることを考えたほうが良いといえます。
まずは、「人々が今求める物件はどのようなものなのか」を把握してみましょう。
その上で、アップデートを行うならばどの程度費用がかかり、それによる新たな収益はどのくらい見込めるのか計算するのです。
その作業と並行して、物件を売却するのならどの程度の値段で売却できるのかも調査します。
両方の場合にかかる費用を比較して、売却値のほうが高ければ一つの売り時だといえるでしょう。
現在保有している不動産の相場を調べておくことも必要です。
不動産鑑定士や不動産業者に査定をしてもらうことはもちろん、今はサイトで様々な物件の値段を見ることができるので、大体の相場を自分で調べることもできます。
相場も変化していきますから、よりよい相場の時期に売却できるように注視しておくことが欠かせません。