2016.8.12
大家さんの悩みの一つに、入居者からの家賃交渉があります。
入居者の言い分をそのまま受け入れてよいのか?
それとも毅然とした態度で受け入れないのか?
これが正解だ!と一概に言えないのが難しいところなんです。
今回は、そんな悩みの種である「家賃交渉」の回避術についてご紹介したいと思います。
塵も積もれば山となる。たとえ少しの額でも、家賃交渉には慎重に対応するべきです。しかし、入居者や時期によってその対応の仕方は変わるため、ここが難しいところ。家賃交渉には一切応じない!とかたくなになってしまっては損をする可能性もあります。
まずは、家賃交渉を受け入れることのメリットとデメリットを知った上で、家賃交渉回避術を活用しましょう。
『家賃交渉を受け入れるメリット』
☆退去者を出さずに、空き室を埋められる
☆優良契約者を手放さずに済む
『家賃交渉を受け入れるデメリット』
☆収益損
☆利回りの下落(将来売却を考えている場合)
☆家賃を元に戻しづらくなる
それでは、家賃交渉を受け入れたくない場合どのように対応すればよいのでしょうか?家賃交渉があった時に大切にするべきポイントが3つあります。
①契約期間の確認
1年しか住んでいない人と、6年住んでいる人とでは条件が異なるからです。
②直近で決まった賃料との比較
直近で入居が決まった賃料との差額が1万円以上あるようならば、家賃の見直しを考慮に入れなければいけません。
③過去の賃料滞納チェック
過去に家賃を滞納していたことがあるかどうかはとても重要な情報です。
最後の「過去の賃料チェック」が、家賃交渉回避術の一つとして使えます。
過去に家賃を滞納した入居者が家賃交渉をしてきたとしたら、これはほぼ家賃交渉を回避できるでしょう。大家さんに一度でも不利益を与えた入居者に家賃交渉をする資格はありません。
家賃交渉回避術その2は「ギフト作戦」です。
贈り物をして家賃交渉を取り下げてもらうのです。
意外な方法ですが、これで家賃交渉を回避している大家さんは多いのです。
あらかじめ入居者がどんな趣向なのかを知っていればギフト作戦はなおさら効果的です。
兎にも角にも、家賃交渉は入居者に合わせて対応することが大切だということをお伝えしたいと思います。